■エル・アランケ(オルケスタ)Orquesta El Arranque

 1996年、デビュー。1997年にバンドネオンとバイオリンを1名ずつ加えて七重奏団と歌手1名に拡大。マエストロたちが残した録音をとおして新旧のタンゴを学び、メンバー各自が持つ確かな演奏技術と方向性を軸に、伝統的で踊りやすい音楽を追求。同時に独自のスタイルを模索しながら演奏活動を開始。

 1998年、バンドネオンの巨匠レオポルド・フェデリコ、人気シンガー、ネリー・オマールの援助を得て、デビュー・アルバム『エル・アランケ(出発)』を発表。同年開催されたイタリアのボローニャでのタンゴ・フェスティバル『タンゴマニア・フェスティバル'98』、ドイツ各都市で行った初のヨーロッパ・ツアーで熱狂的な支持を獲得した。
2002年1月〜3月、民音タンゴ・シリーズ<32>で初の日本ツアーを行った。

 2003年、スイスで録音されたライブ・アルバム『オルケスタ・エル・アランケ/ライブ』を発表。タンゴ界に大きな話題を呼んでいる。
■アンヘレス&カルロス(ダンサー)Angeles & Carlos

 アンヘレスは、1990年よりアルゼンチン国立フォルクローレ舞踊団に所属。1994年の退団後、タンゴ・ダンサーに転身、ブエノスアイレスのタンゴ・スポットなどで活躍。

 カルロスは、1987年からプロのタンゴ・ダンサーとして踊り始め、1991年ネストル・マルコーニ楽団の日本公演で初来日。1992年にマリアーノ・モーレス楽団と、1994年にグローリア&エドゥアルド・タンゴ舞踊団と共に来日。

 アンヘレス&カルロスとしてペアを組んでからは、1998年、1999年、2002年とノルベルト・ラモス楽団で来日。アメリカ合衆国、ヨーロッパ、アジアで広く活躍するほか、エル・ビエホ・アルマセン(老舗タンゲリア)に出演して好評を得ている。
■ジセラ&ガスパル(ダンサー)Gisela & Gaspar

 2003年3月にブエノスアイレス市で開催された『第1回タンゴ・ダンス世界選手権』ステージ・タンゴ部門の優勝カップル。

 ジセラは、1995年からの3年間、数々のダンス・コンテストで20個ものゴールドメダルを獲得した新鋭。2000年にカルロス・パス舞踊団の主要ダンサーとして、スペイン、イタリア公演に参加。2001年、コルドバ州コスキンで開催された『ポップ・ミュージック・フェスティバル』ではオープニングの振り付けを担当。

 ガスパルは、1997年からダンスの勉強を開始。2002年に「アメリカ・ダンス競技会」のタンゴ・ダンス・プロフェッショナル部門でゴールドメダルを獲得。

 「タンゴ・ダンス世界選手権」優勝後はTV、ステージ出演と多忙を極め、特に最近では『第5回ブエノスアイレス・タンゴ・フェスティバル』をベースとした映画『Abrazos. Tango in Buenos Aires』に出演、大きな話題となっている。
■マルセラ&イバン(ダンサー)Marcela & Ivan

 2004年8月に行われた『第2回タンゴ・ダンス世界選手権』ステージ・タンゴ部門の優勝カップル。

 マルセラは6歳の頃からクラシック・バレエのレッスンを受け、タンゴはモーラ・ゴドイ学校で学ぶ他、カルロス・リバローラとアンヘル・コリアにも師事。

 イバンはホセ・ネグリア学校でアイデー&ダンテに師事してタンゴのレッスンを受け、後にモーラ・ゴドイとマルセロ・カルテに師事。

 2人はモーラ・ゴドイ舞踊カンパニーのショー「タンゲーラ・イ・バレー・モーラ・ゴドイ・タンゴ」や、アルゼンチン舞踊団の公演、更にはテレビ番組にも出演。

 2003年に行われた“ウーゴ・デル・カリル”タンゴ&フォルクローレ・フェスティバルでは、タンゴ・ショーの部とトラディショナル・タンゴの両部門で1位を受賞。同年アベジャネーダ・フェスティバル、ラテンアメリカ舞踊ラ・パンパでも賞を獲得している。
■ノエリア・モンカダ(歌手)Noelia Moncada

 10歳でコーラス・グループに参加。

 2001年「プレコスキン祭」で優勝し、その後2年間プレコスキン祭メインステージに出演する。

 2002年、第4回ブエノスアイレス・国際タンゴフェスティバルに出演し、アティリオ・スタンポーネ六重奏やエステバン・モルガド五重奏とともにサン・マルティン劇場に出演する。同年、エミリオ・バルカルセ率いるオルケスタ・エスクエラ・デ・タンゴに所属。オラシオ・フェレールとアストル・ピアソラのオペレッタ、「マリア・デ・ブエノスアイレス」に出演し米国ツアーも行う。

 2004年、ギター奏者/アレンジャーのパブロ・コバチェビッチの伴奏でアルバム『パレドン・イ・デスプエス……タンゴ』を録音、リリースした。