エリカ・ディ・サルボ
 
1969年ブエノスアイレス生まれ。14歳で音楽の勉強を始め、国立交響楽団のノルベルト・ガルシア、アルベルト・バラディ、リエルコ・スピレル、ラファエル・ジントリ等に師事。カルロス・ロペス・ブチャルド国立音楽院卒業。
 
1987年から1988年にかけて、ラジオ・ナシオナル専属青年オーケストラに所属。1988年にはアベジャネーダ・シンフォニー楽団の一員となる。
 
1993年に国立フアン・デ・ディオス・フィリベルト楽団に所属し、コロン劇場や国立セルバンテス劇場、サンマルティン劇場、ルナパーク・スタジアムなど、アルゼンチン国内の主要劇場に出演、ラテン・アメリカ、ヨーロッパツアーを行う。
 
タンゴでは、ファビオ・ハーゲル率いるセステート・スールに在籍し、ブラジル、カナダツアーに参加。1992年より、女性だけで結成されたタンゴ楽団ラス・タンゲーラスにて来日公演、またラテン・アメリカ、欧米各国でも公演を行う。その後もクアルテート・ブエノスアイレス、オスバルド・ピロー楽団等で来日公演を重ねる。1997年には、ピアソラの声として活躍した女性歌手アメリータ・バルタールのブラジル公演にも参加した。
 
1995年からアルゼンチン・ロック界のスーパースター、チャーリー・ガルシーアのグループと全米ツアー、また4枚のアルバム録音にも参加。同じくロック・グループのソーダ・ステレオのアルバム録音にも参加する。
 
2005年夏には、愛知万博のアルゼンチン・パビリオンにて開催されたナショナル・デー公演のために「ソロ・タンゴ・エル・ショー」のメンバーと共に来日。その後、アメリカ、中南米、ロシアツアーも行った。
 
現在は、ブエノスアイレスきっての大型タンゴハウス「エスキーナ・カルロス・ガルデル」に出演し、自ら音楽監督を務めるなど、精力的に活動中である。