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日本とアルゼンチンの友好を結ぶ「民音タンゴ・シリーズ」

 民音(民主音楽協会)は、1970年よりアルゼンチンから毎年、タンゴの楽団・ダンサー・歌手を招聘し、日本ツアーを開催してきました。 「民音タンゴ・シリーズ」と銘打った同シリーズは、2019年で50回の節目を迎え、日本とアルゼンチンを結ぶ友情の架け橋として歴史を築いてくることができました。

 熱きタンゴ・ファンの皆様に支えていただき、アルゼンチンと日本との友好を深 める「民音タンゴ・シリーズ」を続けてこられたことに心より感謝申し上げるとともに、次の50年へ向け新たなステージをお届けしてまいります。

 ここに、「民音タンゴ・シリーズ」の交流の歴史を綴ります。

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1970

〈1〉ホセ・バッソ楽団

記念すべき民音タンゴ・シリーズ第1回は、大阪万博公演を含む、熱血バッソ楽団の力強いステージで幕を開けた。

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1971

〈2〉エクトル・バレーラ楽団

名門ダリエンソ楽団のスタイルを発展させた、"バンドネオンのエース"こと、バレーラ指揮の演奏が、観客を魅了。

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1972

〈3〉フロリンド・サッソーネ楽団

母国で大衆人気を博してきた、サッソーネ楽団自慢の、歯切れの良いついし迫真のサウンドが、全国各地で喝采を浴びる。
 

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1973

〈4〉フランチーニ&ポンティエル楽団

1940年代、"勝利の二人組"と称された僚友が、日本のため18年ぶりに夢のコンビを再結成。感動の公演となった。

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1974

〈5〉カルロス・ガルシーアとタンゴ・オールスターズ

多彩な編曲で定評ある名匠が、初めてオルケスタを統率。 フランチーニ、リベルーテラ他、一流演奏家が集結した。

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1975

〈6〉オルケスタ・フルビオ・サラマンカ

黄金期のダリエンソ楽団を支えた、人気ピアニストが初来日。本場ダンス・サウンドの枠を、熱い演奏で伝えた。
 

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1976

〈7〉レオポルド・フェデリコ楽団

ソリストとして君臨するバンドネオン奏者が、自身初の楽団で、豪快な演奏を披露。感涙のうちに全公演を終えた。

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1977

〈8〉フランチーニとシンフォニック・タンゴ・オーケストラ

天才バイオリニストが描く、アルゼンチンとコンチネンタル・タンゴ融合のステージ。母国では実現し得ぬ、贅沢な名演に酔いしれた。

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1978

〈9〉ホセ・リべルテーラ楽団

プログラム中盤に"センテート・マジョール"を配す、衝撃の公演。世界的ブームのきっかけとなる構想が、ここから誕生。

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1979

〈10〉オスバルド・プグリエーセ楽団

最後の巨匠と呼ばれる、偉大な楽団が登場。マエストロは、89年の楽団解散公演の場を民音のステージと決めた。

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1980

〈11〉カルロス・ガルシーア・タンゴ・オールスターズ

タンゴ生誕百年を記念し、再び名匠がその手腕を発揮。歴史的スタイルを盛り込んだステージに、拍手鳴りやまず。

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1981

〈12〉サルガン=デリオ・グラン・オルケスタ

卓越したセンスをきらめかせるピアニストとギタリスト、不動のコンビが初来日。酒脱なタンゴ世界に息を飲んだ。

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1982

〈13〉カルロス・ラサリ楽団

名門楽団の要を担ったバンドネオン奏者が、初めて自身の名を冠す公演で、永遠の鼓動を惜しみなく繰り広げた。

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1983

〈14〉オルランド・トリポディ楽団

流麗さにおいて天下一品、誠実な名ピアニストがステージに描き出す 、ロマンティックで詩情あふれるタンゴ世界。

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1984

〈15〉マリアーノ・モーレス楽団

タンゴ界最高のヒット・メーカー、大物モーレスが、待望の初来日。ツアー中に愛息を失うも、豪華公演を完遂した。

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1985

〈16〉ホセ・バッソ楽団

シリーズ第1回目を飾ったバッソが、15年ぶりに来日。衰えぬパワーと懐かしいサウンドで、観客をとりこにする。

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1986

〈17〉オスバルド・べリンジェリ楽団

斬新な編曲センスで評価が高いピアニストがブロードウェイ席捲中のショーを中断して初来日。才人ぶりを発揮。

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1987

〈18〉エンリケ・ドゥマス&オルケスタ・ドラゴーネ

スター歌手ドゥマスの万能楽団の共演で綴る、魅惑のステージ。世界的タンゴ・ブームに沸き、各地で盛況だった。

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1988

〈19〉マリアーノ・モーレス楽団

世紀のショーマン、モーレスが臨む2度目の日本ツアー。あまたの自作ヒット曲を軸に、迫力のステージを展開。

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1989

〈20〉アントニオ・アグリ&シンフォニック・タンゴ・オーケストラ

名声をほしいままにする至高のバイオリニストが、弦楽アンサンブルを軸に、優美なタンゴ・ワールドを紡いだ。

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1990

〈21〉フアン・ダリエンソ楽団


正式なダリエンソ楽団の継承者に指名された、カルロス・ラサリのオルケスタが、不滅の誇りを高きサウンドを熱演。


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1991

〈22〉ネストル・マルコーニ・タンゴ楽団

「タンギッシモ(最上級のタンゴ)」と題し、最高峰バンドネオン奏者率いる精鋭楽団が、珠玉の快演を響かせた。

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1992

〈23〉グローリア&エドゥアルド・タンゴ舞踊団

シリーズ初、ダンス中心の絢爛ショー「タンゴ!タンゴ!」。世界を魅了した重鎮カップルが、渾身の舞台を創出。

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1993

〈24〉フアン・ダリエンソ楽団

"リズムの王様"と讃えられた楽団様式を、再びバンドネオン奏者のラサリが牽引。情熱のサウンドを印象づけた。
 

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1994

〈25〉グローリア&エドゥアンド・タンゴ舞踊団

好評を受け、完成度の高い「タンゴの心」で描く、揺籃期の情景と人間ドラマ。演奏は前回同様、ノルベルト・ラモス楽団。

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1995

〈26〉オルランド・トリポディ楽団

83年に続き、ピアノの達人による、ロマンティシズムの極致をゆくタンゴ。名匠は、日本公演に音楽人生を捧げた。

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1996

〈27〉フリアン・プラサ楽団&エンリケ・ドゥマス

往年のプグリエーセ楽団を支えた演奏家・作曲家のプラサが、初登場。ベテラン歌手と、豊穣の公演を結実させた。

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1997

〈28〉オスバルド・ピロー楽団

調和と洗練の美学を追求する、バンドネオン奏者の初来日ツアー。ロマンティストぶりも、遺憾なく発揮された。

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1998

〈29〉マウリシオ・マルチェリ楽団

屈指のタンゴ・バイオリニスト、マルチェル率いる楽団が、美しいレパートリーを厳選。至宝級の演奏が記憶に残る。

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1999

〈30〉カルロス・ブオノ・タンゴ楽団

81年、サルガン=デリオで初来日したバンドネオン奏者が、「タンゴの歴史」を焦点に、温故知新の美学を紹介。
 

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2000

〈31〉オスバルド・レケーナ楽団

ブーム再燃以来、ステージ活動に復帰したピアニストが「タンゴ世紀」を彩る名曲を、酒脱に表現し尽くした。
 

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2001

〈32〉ラウル・ラビエとセステート・スール

大物歌手ラウル・ラビエと若手人気楽団が、21世紀ならではの見事な共演。濃密な歌、鮮烈な演奏で喝采を浴びる。

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2002

〈33〉オルケスタ・エル・アランケ

さらに若い世代の楽団が、シリーズに初登場。タンゴ界の未来を背負って立つ端々しいステージで、評判を呼んだ。
 

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2003

〈34〉カルロス・ガルバン楽団

黄金期の影響を受けた最後の大物の一人、バンドネオン奏者が初来日。特別出演に円熟の歌手、ドゥマスを迎えた。

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2004

〈35〉グローリア&エドゥアンド・タンゴ舞踊団

舞踊・振付家として頂点に立つ、伝説のカップルによる絶品ダンス・ショー第3弾。演奏はカルロス・マルサン楽団。

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2005

〈36〉オルケスタ・エル・アランケ

若手世代きっての人気楽団が、早くも再登場を果たす。昔ながらの専属歌手を擁すステージ構成で、気骨を示した。
 

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2006

〈37〉ファビオ・ハーゲル&タンゴ・デル・スール

"セステート・スール"を牽引したバンドネオン奏者が、自身の名を冠す楽団で来日。光輝にみちた、納得の名演。

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2007

〈38〉エリカ・ディ・サルボ楽団

シリーズ史上初、女性バイオリニストが楽団リーダーをつとめ好演。格調高い、魅惑のステージを繰り広げた。

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2008

〈39〉「タンゴダンス・プレミアム」フェルナンド・マルサン楽団

タンゴダンス世界選手権の歴代チャンピオン5組が一堂に会す、異例の公演。驚愕のテクニックに、溜息が漏れた。

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2009

〈40〉オスバルド・レケーナ&スアレス・パス

名ピアニストとピアソラ音楽の一翼を担ったバイオリンの鬼才、巨匠二人が抜群の相性をみせた、感興に富む公演。

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2010

〈41〉ビクトル・ラバジェン楽団

プグリエーセ楽団、セステート・タンゴで実力を証明したバンドネオンの天才が、男性歌手と紡ぐ感動のステージ。

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2011

〈42〉コロールタンゴ

母国で若きファンをも、魅了してやまぬ、プグリエーセ・サウンドの継承者たちが登場。骨太の演奏で畳みかけた。

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2012

〈43〉ファビオ・ハーゲル・セステート

6年ぶりに日本の舞台へ帰ってきた、現代の才人。バランス感覚に優れたプログラム構成、胸のすく快演で酔わせた。

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2013

〈44〉オルケスタ・ニコラス・レデスマ

現在のシーンを支える詩情豊かなピアニストが、新世代の巨匠を集めて楽団を構成。明快なタンゴ・ドラマを披露。

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2014

〈45〉グレコス・タンゴ・オルケスタ

エミリアーノ・グレコ(ピアノ)とラウタロ・グレコ(バンドネオン)の若き兄弟が熱き"競演"を展開。

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2015

〈46〉ラ・フアン・ダリエンソ

楽団リーダー、ファクンド・ラサリは、かつてフアン・ダリエンソ楽団で第1バンドネオンをつとめていたカルロス・ラサリの孫。"電撃のリズム"が観客の魂をふるわせた。  

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2016

〈47〉セステート・メリディオナル

2015年、アルゼンチンでもっとも権威ある音楽賞「ガルデル賞」を受賞した天才ピアニスト、パブロ・エスティガリビアのピアノから“タンゴのルネサンス”が紡ぎ出された。

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2017

〈48〉オラシオ・ロモ・セステート

「オラシオ・ロモ・セステート」初来日ツアーが実現。多数の有名楽団を掛け持ちするオラシオ・ロモは、アルゼンチン・タンゴ界を担う風格を漂わせ名演を繰り広げた。

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2018

〈49〉ファビオ・ハーゲル・セステート

日本でも愛されているタンゴダンスの名曲を生み出したファビオ・ハーゲルが、3度目のタンゴ・シリーズ出演を果たした。

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2019

〈50〉フェルナンド・マルサン・セステート

1970年の民音タンゴ・シリーズ開始から半世紀。
当代随一の実力を誇るピアニスト、フェルナンド・マルサンが記念すべき同シリーズ50回を飾った。

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2020

〈51〉キンテート・グランデ

若きタンゴ楽団の中でも大注目の「キンテート・グランデ」が
登場。
クールでスタイリッシュなタンゴを披露した。

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2023

〈52〉ラ・フアン・ダリエンソ

2018年にアルゼンチン国内にてタンゴ・アワード「最優秀楽団賞」を受賞し、さらなる飛躍を遂げて再び来日。 ダリエンソの「リズム」を継承した演奏で観客を魅了した。

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2024

〈53〉キンテート・デル・アンヘル

バイオリン奏者ウンベルト・リドルフィが、タンゴ界で著名であったコントラバス奏者の父、アンヘル・リドルフィの名を冠した自身の楽団を立ち上げ初来日。古典からモダン・タンゴを網羅したプログラム、ビオラを含めた重厚な演奏で会場を沸かせた。

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