ジセラ&ガスパル
 
2003年3月にブエノスアイレス市で開催された「第5回ブエノスアイレス・タンゴ・フェスティバル」の中で、初めて開催された「第1回タンゴ・ダンス世界選手権」の“ステージ・タンゴ部門”で優勝したカップル。2人ともアルゼンチン北西部コルドバ州の出身で、女性ダンサー、ジセラ・ガレアッシと、男性ダンサー、ガスパル・ゴドイからなる。
 
ジセラは、1995年から1998年まで、数々のラテン・アメリカのダンス・コンテストに出場し、20個ものゴールド・メダルを獲得した新鋭。2000年にカルロス・パス舞踊団の主要ダンサーとして、スペイン、イタリア公演に参加。2001年には、夏の野外フェスティバル会場として有名なコルドバ州コスキンで開催された「ポップ・ミュージック・フェスティバル」で、オープニングを飾るダンサーたちの振り付けを担当した。また、生まれ故郷カルロス・パス市の文化局セクレタリーとして、タンゴからスパニッシュ・ダンス、クラシック・バレエを市民に指導してきた。
 
一方、ガスパルは、97年からダンスの勉強を開始。早くも2000年にはスペイン、イタリア、フランス公演に参加。2002年には、「アメリカ・ダンス競技会」のタンゴ・ダンス・プロフェッショナル部門でゴールド・メダルを獲得した。 
 
「第1回タンゴ・ダンス世界選手権」優勝後はTV、ステージ出演と多忙を極め、アルゼンチン・タンゴ界を代表する多くの演奏家、ルベーン・フアレスやセステート・マジョール、ブエノスイアイレス市立タンゴ・オーケストラなどの演奏でその踊りを各地で披露した。またウルグアイで開催された「ファルダ・タンゴ・フェスティバル」にも招かれ、その華麗な舞を披露。
 
最近では、『第5回ブエノスアイレス・タンゴ・フェスティバル』をベースとした映画『Abrazos Tango in Buenos Aires』に出演、大きな話題となっている。また、2004年4月にはアジアで初めて開催された「『第1回タンゴ・ダンス世界選手権アジア大会』開催発表記念イベント」で初来日。2005年に開催された、民音タンゴ・シリーズ〈36〉「タンゴの新星」、2006年の同シリーズ〈37〉「ブエノス・タンゴ」に出演し、各地で好評を博した。