“南米のパリ”と呼ばれるアルゼンチン共和国の首都・ブエノスアイレス。
今から150年以上前、ブエノスアイレスの港町ラ・ボカからタンゴが生まれたといわれています。
ブエノスアイレスは、この地域にやってきた移民たちの影響によりタンゴが生まれ、
現在のヨーロッパ風の街並みが築き上げられていきました。
タンゴの街・ブエノスアイレスの魅力をご紹介します!
【市の中心部】CENTRO
①オベリスコ
1936年、市制400年の記念碑として建てられたブエノスアイレス市のシンボル。 高さは67.5メートル。7月9日大通りの中心に位置しています。
7月9日大通り
1816年7月9日のアルゼンチン独立記念日から名を冠した大通り。 片側8車線と、世界一道幅が広い。
②コロン劇場
ミラノ・スカラ座(イタリア)に次ぐ世界第二の大きさをもち、 パリ・オペラ座(フランス)と合わせて世界三大劇場とされています。
③国立タンゴ・アカデミー
アルゼンチンの芸術遺産であるタンゴの研究・保護・創作を目的として1989年に設立。 カフェ・トルトーニの隣にあります。
④カフェ・トルトーニ
150年以上の歴史をもつ市内最古のカフェ。 文化人が集まるパリのカフェにあやかって名を冠した。 ほぼ毎日タンゴのショーが楽しめるライブスペースもあります。
⑤5月広場
1580年、スペイン人によって再建されたブエノスアイレス。 フアン・デ・ガライは、この5月広場を中心に街造りをはじめました。 以来、大統領就任時、デモ、集会、サッカーの勝敗をめぐってと、5月広場はことあるごとに大勢の人が集う場となりました。
⑥大統領府(カサ・ロサーダ)
サルミエント大統領時代から、代々ピンク色に塗られてきたことから “カサ・ロサーダ(ピンクハウス)”とも呼ばれています。 1873~1894年に建設されたスペイン・ロココ調の建物。
⑦ルナ・パーク
タンゴダンス世界選手権・決勝戦の会場。 8,000人を収容する会場は、決勝戦当日、タンゴの熱で沸きかえる。 「民音賞」もここで授与されています。
【サン・テルモ地区】SAN TELMO
①エル・ビエホ・アルマセン
タンゴの生演奏とプロのダンス・ショーを、食事しながら楽しめるお店。 1969年オープンと、50年近くブエノスアイレスで愛されている老舗。
②ドレーゴ広場
青く光る石畳、タンゴの流れる古びたカフェ、テラスの張り出したスペイン風の家並み。 “タンゴが生まれた頃の町並みが残る”といわれるのがこの辺り。毎週日曜、骨董市が開かれている。 アンティークのアクセサリー、古着、家具などの露店が並び、大道芸人のパフォーマンスがあったりと、にぎわっています。
【ボカ地区】LA BOCA
①ボカ港
アルゼンチンの最初の港があったボカ地区は、ヨーロッパからブエノスアイレスへやってきた移民たちが最初に足を踏み入れる土地でした。 労働者や船乗りのたむろする薄暗いバーから、タンゴが生まれたといわれています。
②カミニート
カラフルに彩られた建物が並ぶカミニート。 カミニートには、毎日画家の卵たちが自分の作品を持って集まる。 週末には市場が出て、民芸品、手作り工芸品などが買えます。
③ボカ・ジュニアーズ・スタジアム
「ボカ・ジュニアーズ」は、1905年に結成された南米屈指のサッカークラブ。 マラドーナが在籍していたことでも有名。
他にこんなところも...
エル・アテネオ・グランド・スプレンディド
1919年に建てられた「グランド・スプレンディド劇場」の建物を利用した書店。 英国の新聞で「世界で最も美しい10の書店」ランキング第2位に選ばれ話題になり、今やブエノスアイレスの観光名所の一つとなっています。
チャカリータ墓地
大物タンゴ・アーティストのほとんどがここに眠っている。 写真は、カルロス・ガルデル[写真・左]とオスバルド・プグリエーセ[写真・右]の墓碑