ファビオ・ハーゲル
(バンドネオン奏者、音楽監督)Fabio Hager
ドミンゴ・マティオにバンドネオンを師事。ソルフェージュ、作曲をペドロ・アギラルに師事する。1989年国際観光展覧会のアルゼンチン代表としてブラジル・フォルタレーザ公演、カナダ・トロントにて「アルヘンティーナ・タンゴ・ショー」公演を行う。1990年、ウルグアイ・モンテビデオにてモンテビデオ・タンゴ・フェスティバルに出演、1991年チリのサンティアゴにて「タンゴ・ミーオ」公演、1992年フランスのナンテにてナンテ・タンゴ・フェスティバル、パリにて「トロトアール・デ・ブエノスアイレス」に出演。1993年にはカルロス・ラサリ楽団と共に来日。1994年米国フロリダ半島にて「タンゴ・ザ・ショー」公演。1994年から1997年まで「タンゴ・ミーオ」公演でブラジルを回る。1998年から2003年まで、セステート・スールに在籍し、1998年にはアルバム「リベルタンゴ」を発売。1999年から2001年まで毎年来日公演を行う。2002年にはセステート・スールの公演でスイス、ドイツを回る。2001年から2003年まで、ブエノスアイレスの老舗タンゴ・スポット、「エル・ビエホ・アルマセン」に出演し、音楽監督を務める。2003年に「ファビオ・ハーゲル・セステート」を結成し、現在までブエノスアイレス最大のタンゴ・ハウス、「セニョール・タンゴ」に出演し音楽監督を務める。2004年ブラジルにて「セニョール・タンゴ」ショーを行う。ロベルト・ゴジェネチェ、ラウル・ラビエ、アルベルト・ポデスタ等、タンゴ界を象徴するアーティストとの共演も果たす。同年初のソロ・リーダー作『エル・オノール・デ・タンゴ』を発売。2005年米国レノにて「セニョール・タンゴ」ショーを行う。同年ソロ・リーダー作としては2作目の『Mix』を発売する。2006年には自らの率いる、ファビオ・ハーゲル&タンゴ・デル・スールで来日。日本全国で3カ月間64公演を大成功させた。さらに2012年にはファビオ・ハーゲル・セステートを率いて再来日し、全国ツアーを展開した。自身が率いる楽団「ファビオ・ハーゲル・セステート」としては、現在までに8作のアルバムをリリースし、国内及び海外公演も行っている。作曲家としても活動の範囲を広め、中でも『エンカント・ロホ(紅い魅惑)』は2009年タンゴダンス世界選手権においてチャンピオンが優勝を飾った曲として広く知られている。さらに前回の日本ツアー(2012年)で発表された『ドラマティコ』は、その後のタンゴダンス世界選手権で『エンカント・ロホ』に並んでダンサー達に使用されるスタンダード曲となってきている。
ハビエル・ウェイントラウ
(第1バイオリン)Javier Weintraub
ブエノスアイレス出身。ロペス・ブチャルド国立音楽院で8歳からクラシックを学び始め、クリスティーナ・モナステロロ、レルコ・スピレル、ラファエル・ジントリに師事する。数々のオーケストラに入団後、1996年に優勝したコンクールでフアン・デ・ディオス・フィリベルト楽団のコンサートマスターの座を射止める。以後は活動の場をクラシックからタンゴにも活動の場を広げ、今日にいたるまで北米、ヨーロッパ、日本を含むアジア圏などの世界周遊ツアーに2度参加している。トラディショナル・タンゴから現代タンゴまで枠にとらわれない演奏スタイルで数多くの楽団と共演を重ねつつ、2017年にウジェーヌ・イザイの作品に取り組んだバイオリン・ソロ作品『フリアス』を発表した。
ダミアン・ゴンサレス・
ガンテス
(第2バイオリン)Damian Gonzalez Gantes
ブエノスアイレス出身。室内楽をノベルト・ガルシア、ホセ・ボンダール、ファブリツィオ・セネラに、タンゴをラミロ・ガジョに師事する。コロン劇場のオーケストラ・アカデミーのコンサートマスターを歴任するほか、アティリオ・スタンポーネ率いるフアン・デ・ディオス・フィリベルト国立楽団、エスクエラ・デ・エミリオ・バルカルセ楽団、ラウル・ガレーロ、オスバルド・ピーロ、ネストル・マルコーニなど、タンゴの歴史を築き上げた巨匠たちとの共演を重ねる。現在は、アルゼンチン国内で最も勢いのある人気楽団オルケスタ・ティピカ・ミステリオーサの第1バイオリニストとして4枚のアルバム制作に携わり、6回のヨーロッパツアーを敢行し、好評を博した。
フリアン・アレジャーノ
(チェロ)Julian Arellano
ブエノスアイレス出身。フアン・ペドロ・エスナオラ音楽学校卒業。サン・マルティン楽団やストラバガンサ・タンゴ・ショー、有名タンゴハウスのビエホ・アルマセン、セニョール・タンゴの一員として活動する傍ら、その実力を早くからファビオ・ハーゲルに見出され、2012年のファビオ・ハーゲル率いる民音タンゴ・シリーズ公演で来日を果たす。ファビオのアルバム制作の主要メンバーの一人としてこれまで6作品に携わる他、フォルクローレ、ポップスなど他ジャンルでの活躍も目覚ましい今ブエノスアイレスで注目されている若手チェリストの一人。
パブロ・アラウーホ
(コントラバス)Pablo Araujo
ブエノスアイレス出身。フリアン・アギーレ音楽学校でコントラバスを学び、オラシオ・カバルコス、ウーゴ・アシリンに師事し、エスクエ・バルカルセ音楽学校で2年間、奨学生としてアメリカの南メソジスト大学(ダラス)に留学し研鑽を積む。パスクアル・マモーネ率いるサン・マルティン楽団、コロン劇場のアカデミー楽団などに在籍した経験を持つ。現在はラ・エスキーナ・カルロス・ガルデル、エル・ビエホ・アルマセンなどブエノスアイレスの有名タンゴハウスに出演しつつ、長年の経験を生かしてクラシック、ポップス作品の収録・制作にも多数携わる。後進の育成にも積極的でブエノスアイレスの大学で教鞭を執っている。
フリアン・カエイロ
(ピアノ)Julian Caeiro
ブエノスアイレス出身。エルナン・ファッサを師として15歳からピアノを本格的に学び始め、ロペス・ブチャルド国立音楽院でラリ・エスコバルとサンティアゴ・サンテーロに作曲を、同時期にアベジャネーダ音楽学校でタンゴの基礎を学ぶ。タンゴ・デザイア、タンゴ・ア・ティエラカンパニーの世界ツアーに参加し、音楽監督として編曲を務めた。2015年からはカロリーナ・ソレール率いるエスタンパス・ポルテーニャス・カンパニーと五重奏団のエレガンテ・スポーツのピアニスト兼音楽監督兼を担当する他、ファビオ・ハーゲルが監督を務める有名タンゴハウスのビエホ・アルマセンのピアニストとしても活躍している。
フェルナンド・ロダス
(歌手)Fernando Rodas
ブエノスアイレス出身。12歳でフォルクローレの歌手としてデビューし、15歳からタンゴも歌い始め、1994年にアルゼンチンを代表する音楽フェスティバルのひとつ、コスキン音楽祭およびバラデロ音楽祭の男性ボーカル部門で優勝を果たす。以後は、タンゴ歌手として国内の主要フェスティバルや有名タンゴ・ハウスのマデロ・タンゴ、ラ・ベンターナ、ラ・カサ・デ・アニバル・トロイロ、ミチェランヘロへの出演の他に、カルロス・ラサリの孫であるファクンド・ラサリ率いる「ラ・フアン・ダリエンソ」の専属歌手として活動。同楽団の一員として2015年の民音タンゴ・シリーズで初来日を果たし、その圧倒的な声量で日本の観客を魅了した。