ドラマチック・タンゴ「電撃のリズム」 ラ・フアン・ダリエンソ

フアン・ダリエンソ直系楽団来日!

2014年世界選手権チャンピオンを含む豪華3組のダンスカップル

ラ・フアン・ダリエンソが初来日公演!

アルゼンチンタンゴの歴史を語る上で欠かせない人物というのが何人かいる。例えば、カルロス・ガルデル、ティタ・メレロ、オスバルド・プグリエーセ、マリアノ・モーレスなどがあげられる。しかしフアン・ダリエンソという人なしではタンゴを語ることはもちろんできない。フアン・ダリエンソ楽団は1930年代から活躍してきた随一の楽団だった。1976年にダリエンソ逝去した後も、当時の第1バンドネオン奏者であったカルロス・ラサリによって、その音楽と精神は引き継がれ、アルゼンチンのみならず、南北米、ヨーロッパ、そして日本にも渡り、活躍の場はまさに世界中であった。残念ながら2012年にカルロス・ラサリ氏が急逝してしまったが、その後は孫のファクンド・ラサリが新たにリードをして、ラ・フアン・ダリエンソを結成。世界で唯一無二のフアン・ダリエンソ直系の楽団が新たに誕生した。その演奏スタイルはまさにダリエンソスタイルを継承しており、ダリエンソ自身がデビューした27歳と同年齢で来日するファクンドをはじめとした若いメンバーは、フアン・ダリエンソ楽団黄金期の音をこのステージで蘇らせる!

楽団メンバー・プロフィル

ファクンド・ラサリ Facundo Lazzari

リーダー兼第1バンドネオン

1987年ブエノスアイレス出身。2006年から祖父であるマエストロ・カルロス・ラサリにバンドネオンを、ルシアーノ・フスマンに作曲を師事する。2年後に「フアン・ダリエンソ楽団」でプロデビューを果たし、2009年からはブエノスアイレスで活動する「ラス・ソリスタス・デ・ダリエンソ」に加入する。2012年から「ラ・フアン・ダリエンソ」での活動が本格的となり、国内ツアーを積極的に行なうようになり、2014年には海外へ進出、ヨーロッパツアーを行なう。また、初の「ラ・フアン・ダリエンソ」のCDをレコーディングし注目されている。

 

リカルド・バダラッコ Ricardo Badaracco

第2バンドネオン

1973年ブエノスアイレス市出身。「アルマトリオ」や「アルマタンゴ・クアルテート」としてヨーロッパ・南米ツアーに参加。グループとしては「オルケスタ・ラ・ブラバ」や「ビエホ・アルマセン」、「サボール・ア・タンゴ」の一員として活動している。現在は「ラ・ベンターナ」でパフォーマンス。ファクンド・ラサリの右腕として「ラ・フアン・ダリエンソ」を支えている。

 

アドルフォ・トレピアナ Adolfo Trepiana

第3バンドネオン

1984年ブエノスアイレス出身。2005年にブエノスアイレス市アルマタンゴおよびピグマリオンにてプロ活動を開始する。現在のアルゼンチンで最も注目を集める若手オルケスタの中のひとつである「アスティジェーロ」、「キンテート・トレピアーナ」、「オチョ・ダンサ・アエレア」のメンバーとしてヨーロッパ、アジア、北米に計12回のツアーに出ている。現在は「ラ・フアン・ダリエンソ」のメンバーとして活躍しているほか、国立タンゴ・アカデミーにて講師として後進の育成に携わっている。

パブロ・ヒンスブルグ Pablo Ginzburg

第1バイオリン

 1974年ブエノスアイレス市出身。フアン・ペドロ・エスパニョーラ国立音楽院バイオリン専攻を卒業。1994?97年にコロン劇場青年オルケスタのメンバーとなり、2000年にはフィト・パエス『レイ・ソル』、2002年にはオルケスタ・ティピカ・フェルナンデス・フィエロの『エンバサド・エン・オリヘン』の録音にそれぞれ参加。 2006年にエル・カベルネ・セクステートでコロンビアへ、2009年にフィーバータンゴで韓国へ、2012年にはファビオ・ハーゲル・セステートの一員として「民音ドラマチック・タンゴ」で来日経験もある。

オクタビオ・ビアンチ Octavio Bianchi

第2バイオリン

 1986年メンドーサ州出身。1993年にウニベルシダー劇場にてデビューを果たす。海外には2012年アリエル・アボリと共にフランス、イタリア、スペイン、パキスタン、2013年に国立タンゴ・セレクションの一員として欧州に、2014年に現在所属する「ラ・ファン・ダリエンソ」とヨーロッパツアーに帯同している。また、2011?2013年の間に国内でのフェスティバルやツアーでも積極的にパフォーマンスしている。

セバスティアン・フラッソン Sebastian Frasson

第3バイオリン

1981年ブエノスアイレス出身。2004年サンマルティン音楽院卒。ノルベルト・ガルシアに師事し現在も同氏とともに研究を続けている。2008年からヘネラル・サンマルティン音楽院とマヌエル・デ・ラ・ファジャ音楽院にてバイオリン講師として教壇に立つかたわら、2013年フェスティバル・フィン・デル・ムンド(アルゼンチン・ウシュアイア)、2014年サンタ・カタリーナ音楽祭(ブラジル)、2013年、2014年 タンゴ・ブエノスアイレスなどのフェスティバルにも多数参加している。

エミリオ・ロンゴ Emilio Longo

コントラバス

1982年ブエノスアイレス出身。「バー・スール」にてタンゴの専属アーティストとしてプロデビュー。「エストゥディアンティル・デ・ブエノスアイレス」、「オルケスタ・アカデミア・デル・テアトロ・コロン」などのグループの一員として、またソリストとしても活動しており海外にはスペイン、韓国、ヨーロッパにツアーで周遊しており、2012年にはファビオ・ハーゲル・セステートの一員として「民音ドラマチック・タンゴ」で来日経験もある。

パブロ・バジェ Pablo Valle

ピアノ

1982年、ブエノスアイレス出身。2009年より「ラ・フアン・ダリエンソ」のメンバーとして韓国、シリア、エクアドル、イタリア、ブラジルツアーに帯同している。タンゴ・ブエノスアイレスにも参加しており、今注目のアーティストである。

 

歌手

フェルナンド・ロダス Fernando Rodas

1962年ブエノスアイレス出身。独学でギターを、バンドネオンをカルロス・ラサリに師事する。ロクサナ・バルバラに歌を師事し、「オルケスタ・シウダー・デ・ブエノスアイレス」に参加していた。現在は「ラ・フアン・ダリエンソ」の歌手として活動している。今日に至るまで国内のみならずヨーロッパ、コロンビア、ブラジル、ウルグアイなどの海外のツアーにも多数帯同している。「イ・オイラス・ミ・コラソン」と「レビビール」の2枚のCDをリリースした他、多くの収録やフェスティバルに参加、入賞経験を持つ。近年では国内の主要フェスティバルにゲストとして招聘、ブエノスアイレスの有名タンゴ・ハウス「マデロ・タンゴ」、「ラ・ベンターナ」、「ラ・カサ・デ・アニバル・トロイロ」、「ミチェランヘロ」などでも活動している。