今年もタンゴダンス世界選手権チャンピオンを含む豪華3組のダンサーが登場!
今年も8月に開催されてた世界最大のタンゴの祭典「タンゴ・ブエノスアイレス」。年々その規模を拡大しているが、今年は100を超えるショー、1000を超えるアーティストが出演し、60万人を超える観客が集まったと言うから驚きだ。その目玉となっているのが後半のおよそ1週間の間に開催されるタンゴダンス世界選手権だ。その参加者は2つのカテゴリーを合わせて637組。アルゼンチンはもちろん世界のトップクラスのダンサーたちを集結し、自らの人生をかけて出場する選手たちを魅了しているのが「民音賞」だ。世界でも類を見ない45年以上続いているタンゴのコンサートツアー、民音タンゴ・シリーズへの出演権が得られる同賞は、かつて巨匠たちがこぞって出演した同じ舞台に上がれるとあって、ダンサーたちの夢の賞となっているのだ。
今年も決勝ラウンドが開催されたのは、ブエノスアイレス随一のアリーナ、6000人を収容するルナパークだ。ここのステージに上がれるのはたった20組の選び抜かれたダンサーたち。そのほとんどはプロのタンゴダンサーとして、毎日世界中のステージに上がっている。そんな中、チャンピオンの栄冠に輝いたのは、アルゼンチン、ブエノスアイレス州のサンフェルナンド出身のカミラ&エセキエル。今回の民音タンゴ・シリーズのステージに登場する。
さらに今年もダンサー陣のリーダーとして、カルラ&ガスパルが振付を担当している。ガスパルは言わずと知れた、前述のタンゴダンス世界選手権ステージ部門の初代チャンピオン。チャンピオンとなった後も世界中のフェスティバルやショーに出演しており、今回もパートナーのカルラとともに素晴らしいステージを演出することは間違いない。
そしてもう1組のダンサーはラウラ&フリアン。フリアンはこの世界選手権や各地の地区予選で審査員を務めた経験もあるトップダンサー。かつて日本のテレビ番組に密着取材されたこともあり、もしかしたらそれから覚えている人もいるかも知れない。さらにこの民音タンゴ・シリーズにも2013年に出演しており、まさに世界を股にかけて活躍しているダンサーの一人だ。今回はラウラを新しいパートナーに迎え、どんなステージを見せてくれるのか、大きく期待したい。
ダンサー・プロフィル
ダンスリーダー&振り付け
本公演のダンスリーダー。2010年にペア結成したアルゼンチンを代表するトップダンサー。ガスパルは2003年に開催された第1回タンゴダンス世界選手権ステージ部門の初代チャンピオンでありブエノスアイレス市から「タンゴ大使」の称号を授与。一方、カルラは3歳からダンスを学び始めタンゴ、サルサ、ジャズ、ヒップホップなど多岐に渡るジャンルを経験、「モーラ・ゴドイ・タンゴ・カンパニー」のメンバーとして活動するなど多くのステージへ立つ。二人は現在ブエノスアイレスの高級ホテル・ファエナのタンゴショー「ロホ・タンゴ」の専属ダンサーを務める他、タンゴダンス世界選手権の審査員や世界各国でのワークショップを行い後進の育成にも務めている。これまでに何度もこの民音タンゴ・シリーズに出演しており、今回もダンスリーダーと振付も担当している。
ダンサー
セニョール・タンゴ、タコネアンド、タンゴ・ポルテーニョなど、ブエノスアイレスの一流タンゴハウスに所属し、タンゴダンス世界選手権の地区選手権や2015年タンゴダンスアジア選手権の審査員も努め、現在最も注目されるタンゴダンサーカップル。世界各地でクラスやワークショップ、ミロンガでのショーに定評があり人気を博している。タンゴ以外のダンスでは、ジャズやサルサ、そして様々なペアダンスなどを学び、その豊富な知識を元にタンゴにも活かしていると高く評価されている。2015年のタンゴダンス世界選手権のゲストダンサーで披露したステージは多くの観客を魅了した。
ダンサー
カミラ&エセキエルはカフェ・トルトーニ、エスキーナ・カルロス・ガルデルをはじめブエノスアイレスを代表するタンゴハウスに出演した人気ダンサー。2008年から様々なタンゴカンパニーに所属し、「タンゴ・マランボ」(ギリシア)、「シカゴ・タンゴ・フェスティバル」(米国)、「タンゴ・ロマンセ」(日本)、「オブセシオン・タンゴ」(メキシコ)、「タンゲーラ」(ドイツ)、などの世界公演に参加。その他にもエセキエルはラスベガスで開催されたジェニファー・ロペスとマーク・アンソニーが監督するリアリティーショー「!Q‘Viva! The Chosen」(ケビバ!ザ・チューゼン)に出演するなど活躍の場を広げている。
2015年、人気ショー「タンゴ・ファイアー」公演でロンドンと日本を周遊し好評を博した二人は同年、2015年タンゴダンス世界選手権ステージ部門に出場し優勝、名実ともにトップスターの仲間入りを果たした。