キンテート・グランデ

キンテート・グランデ

マティアス・グランデ

リーダー/バイオリン
マティアス・グランデの写真
バイオリン奏者。キンテート・グランデの創設者。出身地マル・デル・プラタでバイオリン指導者の資格を取得し、交響楽団で活躍した後、ブエノスアイレスではカメラータ・バリローチェを経て、現在はコロン劇場のブエノスアイレス・フィルハーモニー交響楽団に属し、クラシック界でも活躍する。タンゴではアルゼンチン・カトリック大学でピアノとカルテットを結成、ヨーロッパ中を演奏ツアーしている。世界規模で活躍し、イタリアでは、ピアソラとの競演で有名な女性歌手ミルバと共に「タンゴ・セイス」を結成した。ブエノスアイレスでは、その後アティリオ・スタンポーネのキンテートやパブロ・アグリのセステートにも参加し、ラウル・ラビエ、アメリタ・バルタール、ルベン・フアレスといった歴史的な名歌手たちとも活動を共にしてきている。
 キンテート・グランデのリーダーで、スタッフ、衣装、カメラマン、映像作家などの仲間たちのもと、タンゴの新しいファンへのアプローチも精力的に行う。キンテートは、彼の活動の中心にあるため、常時コンサートを開いているわけではないが、初期の頃から、ブエノスアイレスで名高いグラン・レックス劇場、コロン劇場の黄金の間といった重要なスペースから、エル・ビエホ・アルマセン、ロホ・タンゴ、カフェ・デ・ロス・アンヘリート等の特別イベントの中で演奏を重ねてきた。タンゴ界のマエストロ達から最も評価の高いキンテートである。

マヌエル・ゴメス

コントラバス
マヌエル・ゴメスの写真
コントラバス奏者。アべジャネーダ音楽学校卒。2001年以降、コロール・タンゴのメンバーとして世界中で多くの録音やツアーを行う。2005年以降、タンゴギタリストのウーゴ・リバスとともに、多数のライブパフォーマンスとレコーディングを行なってきた。2006年以降、アべジャネーダ市タンゴオーケストラのレギュラーメンバーとして活動。2007年から6年間、レオポルド・フェデリコ四重奏のメンバーとして、アルバム『Sentido Único』(2010年度「ベスト・タンゴ・アルバム」ガルデル賞)をレコーディング。2013年以降、エミリアーノ・グレコ(ピアノ)指揮の下、「Café de los Angelitos」のタンゴショーのレギュラーベーシストとして活動。2015年からはキンテート・グランデのメンバーとして活動する一方でフリオ・パネ楽団でも活動。タンゴ・ベース奏者としてアルベルト・ポデスタ、オスカル・フェラーリ、フアン・カルロス・ゴドイ、マリア・グラーニャらと共演してきた。2019年、エミリオ・バルカルセ・タンゴ学校オルケスタの講師としてコントラバスのマスタークラスを教える。

フルビオ・ヒラウド

ピアノ
フルビオ・ヒラウドの写真
25年以上のキャリアを持つタンゴピアニスト。 アルゼンチン、キルメスにあるカルロス・モレル音楽学校上級課程卒。セステート・マジョール、セステート・オラシオ・ロモ、ラスカスエロス、タンゴ・チノ、エル・デスキテ、セステート・スールなどで活動。Social Tangoのようなさまざまなショーの音楽監督。現在までにマリア・グラーニャ、ルベン・フアレス、ラウル・ラビエ、アルベルト・ポデスタ、ビルヒニア・ルケといったタンゴの巨匠たちと共演を重ねてきた。2016年11月にはカーネギーホールでの公演など世界中のさまざまなステージでコンサートを行っている。

ニコラス・エンリッチ

バンドネオン
ニコラス・エンリッチの写真
バンドネオン奏者。ルベン・オセスにバンドネオンを師事。オルケスタ・ティピカ・オラシオ・サルガン、オルケスタ・ティピカ・ロドルフォ・メデーロス、セレクシオン・ナシオナル・デル・タンゴ、レオポルド・フェデリコ、ギジェルモ・フェルナンデスらタンゴ界のマエストロたちとステージを共にしてきた。メンドーサ・フィルハーモニー楽団のソリストとして青島交響楽団(中国)と共にピアソラの交響曲を演奏。世界中の多くのタンゴカンパニーとツアーし、デュオ「Reinaudo-Enrich」とは中国(2010年上海)と韓国(2012年麗水)の万国博覧会で演奏。Septeto de los hnos Grecoグレコス・タンゴ・オルケスタの日本ツアー(2014年)、セステート・ワルテル・リオスのトルコツアーなどに同行。現在、フアン・デ・ディオス・フィリベルト国立楽団でバンドネオン奏者として活躍する一方、フアン・パブロ・ナバーロセステートなどの多くのタンゴグループで演奏し、まさに現代アルゼンチンタンゴ界を牽引するバンドネオン奏者。

カルメン・レンカール

チェロ
カルメン・レンカールの写真
ハンガリー出身のチェロ奏者。2011年、「アカデミー・オブ・アーツ・ノヴィ・サッド」でアカデミックなキャリアを終え、2011年からアルゼンチンに居住。ヨーロッパ、アジア、アメリカを複数回ツアー。ラスカスエロスのメンバーとして、WOMEX U.K.に参加し2枚のCDをレコーディング。2014年にはグレコス・タンゴ・オルケスタのメンバーとして日本ツアーを実現。キンテート・グランデ結成時からのメンバーとして伝統的および現代的なタンゴプロジェクトに携わり、アルゼンチンの名門ホールで演奏を重ねてきた。現在までにレオポルド・フェデリコ、ビクトル・ラバジェン、ネストル・マルコーニ、オラシオ・フェレールらタンゴ界の重鎮にとどまらず、フィト・パエス、チャーリー・ガルシアらアルゼンチンロックのスターとも共演を果たしている。2017年にはラウル・ルッシ(ギター)とのソロアルバムを発表し、2018年にデュオと共にフランスをツアー。

バネッサ・キロス

歌手
バネッサ・キロスの写真
10代の頃からプロとして活躍するタンゴ歌手。ロベルト・ゴジェネチェ、アルベルト・モランらタンゴ史に名を刻むマエストロの薫陶を受け、現在までに日本公演を始め、数々のヨーロッパ諸国で舞台に立ってきた。ホセ・リベルテーラ率いるセステート・マジョール、名ダンサーとして世界の注目を集めるミゲル・アンヘル・ソットのタンゴ・ポル・ドスカンパニーでの経験も長い。2002年にはアストル・ピアソラのオペリータである「ブエノスアイレスのマリア」の主役に抜擢されたことでも有名。現在はブエノスアイレスで最も格式の高いホテルの一つであるファエナホテルでステージに立つ。今回で2006年のファビオ・ハーゲル楽団での来日以来14年ぶりの来日ツアーとなる。