マティアス・グランデ
リーダー/バイオリン
バイオリン奏者。キンテート・グランデの創設者。出身地マル・デル・プラタでバイオリン指導者の資格を取得し、交響楽団で活躍した後、ブエノスアイレスではカメラータ・バリローチェを経て、現在はコロン劇場のブエノスアイレス・フィルハーモニー交響楽団に属し、クラシック界でも活躍する。タンゴではアルゼンチン・カトリック大学でピアノとカルテットを結成、ヨーロッパ中を演奏ツアーしている。世界規模で活躍し、イタリアでは、ピアソラとの競演で有名な女性歌手ミルバと共に「タンゴ・セイス」を結成した。ブエノスアイレスでは、その後アティリオ・スタンポーネのキンテートやパブロ・アグリのセステートにも参加し、ラウル・ラビエ、アメリタ・バルタール、ルベン・フアレスといった歴史的な名歌手たちとも活動を共にしてきている。
キンテート・グランデのリーダーで、スタッフ、衣装、カメラマン、映像作家などの仲間たちのもと、タンゴの新しいファンへのアプローチも精力的に行う。キンテートは、彼の活動の中心にあるため、常時コンサートを開いているわけではないが、初期の頃から、ブエノスアイレスで名高いグラン・レックス劇場、コロン劇場の黄金の間といった重要なスペースから、エル・ビエホ・アルマセン、ロホ・タンゴ、カフェ・デ・ロス・アンヘリート等の特別イベントの中で演奏を重ねてきた。タンゴ界のマエストロ達から最も評価の高いキンテートである。